定額法とは、毎期均等額の減価償却費を計上する方法である。 固定資産の取得原価をC、残存価額をS、耐用年数をnとすると、毎年の減価償却費dは以下のようになる。 定率法とは、毎期期首の未償却残高に一定率(償却率)を乗じて減価 ..

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資産除去債務とは、有形固定資産の除去に際して発生する費用(除去費用)のうち、法律上の義務及びそれに準ずる債務性を有するものである。設備を除去する際に、その解体費用を負担することが契約等で義務付けられている場合の解体費用な ..

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たとえば建物をリースする場合、まずはユーザとサプライヤーの間で欲しい建物を選定する(下図①)。選定した建物を購入するのは、ユーザではなくリース会社だ(同図②)。リース会社は、購入した建物の使用収益権(それを自由に使って収 ..

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固定資産の減損とは、固定資産の回収可能価額なるものが帳簿価額よりも下落したときに、帳簿価額を回収可能価額まで切り下げ、その切り下げた額を減損損失としてその期の費用に計上する処理である。 回収可能価額とは、使用価値と正味売 ..

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一般に、以下の4つの要件をすべて満たす場合は、必ず引当金を計上しなければならない。 将来の費用または損失 その原因は当期以前に起因 その費用・損失の発生可能性が高い その費用・損失の額を合理的に見積ることが可能 引当金を ..

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貸借対照表に計上される前払費用、未収収益、未払費用、前受収益の4つの勘定科目を経過勘定という。これらは、一定の契約に基づき継続的に役務(サービス)の授受がある場合に、収益または費用が計上される会計期間を合理的にするための ..

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教科書的には「のれんとは超過収益力である」とよく説明されている。しかし、そんな言われ方をしても今一つよく分からないだろう。 のれんはM&Aに伴って発生する。合併であれ株式買収であれ、会計ではM&Aを「貸借 ..

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連結財務諸表を作成する際は、まず子会社の貸借対照表を公正価値で評価替えし、土地などに含まれる含み損益を財務諸表に反映してから連結する。合併の場合も同様に評価替えをする。 この手続きは、のれんと密接な関係がある。 のれんと ..

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進行基準とは、土木・建築や機械装置の製造またはシステム開発など、開始から完成までに1年超を要する製造や工事(以下、まとめて「工事」という。)に関する売上計上基準の1つだ。 日本基準では、これらの工事を前提にした会計処理な ..

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日本基準では、研究開発費は発生した期に全額費用処理することになっている。 1998年に「研究開発費等に係る会計基準」が制定されるまでは、各社まちまちに研究開発費を処理していた。全額費用処理する企業もあれば、長期前払費用な ..

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「退職給付」と似た言葉に「退職給与」という言葉ある。たった1文字の違いだが、そこには大きな違いがある。 退職給与とは、退職時に一時金として支払う、いわゆる退職金のことを指す。しかし、退職を契機に支払われるものはこれだけで ..

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数理計算上の差異とは、退職給付会計の計算において発生する差異である。これが発生するのは、退職給付会計が見積り計算に基づいているからである。 現在時点の退職給付債務(=退職給付に対する企業の準備義務)を計算するためには、予 ..

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退職給付会計は、現在時点で企業がどれだけ退職給付に対して用意していればいいかという、退職給付債務のいわば時価を明らかにするものだ。 1人の従業員に着目すれば、退職時に近付くにつれて支払義務は現実の額に近付いていくから、時 ..

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まず重要なことは、税効果会計とはその名の通り、会計上の話だということだ。税効果会計を適用しているかどうかは納税額には一切影響を与えない。 では、税効果会計は何のためにやるかというと、損益計算書を最後の1行まで会計の考え方 ..

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IFRSとはInternational Financial Reporting Standardのことである。日本語では国際財務報告基準という。一般的には国際会計基準と言われることが多く、本事典でも慣例にならってそのよう ..

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原則主義は、IFRS(国際会計基準)の特徴の1つである。個人的には、最も重要な特徴だと思っている。 日本や米国の会計基準は、具体的な判断基準から例外規定までが細かく定められているす。そのような会計基準の立場を細則主義(r ..

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収益性とは儲けの程度を意味する。儲けの程度とは、使ったお金に対して得られたお金がどれだけ上回ったかということだ。より具体的に言えば、利益の程度ということだ。 「収益」という言葉は、本来、費用を控除する前のプラスの総称を意 ..

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安全性とは、「倒産に対する安全性」だ。倒産とは資金がショートすることである。したがって、倒産に対する安全性とは、資金の支払い能力に関する尺度である。 利益の程度が大きい企業は安全性も高そうなので、収益性と安全性は相関性が ..

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ROA

収益性の基本は利益を投下資本で割った資本利益率である。この考え方を基礎として、インプットである分母に貸借対照表の総額である総資本、すなわち“企業の仕組み”全体を用いたのがROA(Retun On Asset)である(下図 ..

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事業利益とは、文字通り、事業が生み出す利益のことである。事業利益は制度で規定された利益ではないので、少なくとも以下の3つの定義式が存在する。 事業利益=営業利益+受取利息+受取配当金 事業利益=経常利益+支払利息 事業利 ..

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EBITとはEarnings Before Interest and Taxesのことである。「イービット」と読む。直訳すれば「利息と税金前の利益」だ。具体的には以下のように計算する。 EIBT=税引前当期純利益+支払利 ..

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EBITDAは、Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortizationのことである。「イービットディーエー」とそのまま読むか、「イービッ(ト)ダー」と ..

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ROE

ROEとは、Return On Equityのことであり、日本語では自己資本利益率や株主資本利益率という。これは株主から見た収益性を表している(下図)。 ROEの定義式は以下のようになる。 \[\mathrm{ROE} ..

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日本においては、事業利益を総資本で割ったROAが通説となっているが、実はROAには他にもいくつかのバージョンがある。 日本で見られるのは、事業利益の代わりに経常利益や営業利益を使うバージョンだ。これらの利益を使う一番の理 ..

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流動比率とは、短期的な安全性を見る指標である。「短期的な安全性」とは、1年以内の支払能力のことだ。 定義式は下図の通りである。 分母の流動負債は1年以内に予定されている支出である。1年以内にこれだけの支出が予定されている ..

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固定比率は、長期的な安全性を見る指標である。「長期的な安全性」とは、1年超の支払能力のことだ。 定義式は下図の通りである。 固定比率は、長期的な支出となる固定資産の資金源を問題にしている。固定資産を買う場合、どのような買 ..

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長期固定適合率は、長期的な安全性を見る固定比率の補助費率である。固定長期適合率ともいう。 定義式は下図の通りである。 固定比率は100%未満であれば安全であるが、現実的にはなかなかそうはならない。たとえば個人が新車を買う ..

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自己資本比率と負債比率は、資本構成を表す指標である。資本構成とは、貸借対照表の貸方(右側)を構成する純資産と負債との比率である。 定義式は下図の通りである。 \begin{align}\mathrm{自己資本比率} &a ..

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売上債権回転期間は、売上債権の回収スピードを表す指標である。売上債権とは、売上に伴って発生する債権であり、具体的には受取手形と売掛金の合計をいう。 売上債権回転期間の定義式は以下の通りである。 \[\mathrm{売上債 ..

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仕入債務回転期間は、仕入債務の支払いスピードを表す指標である。仕入債務とは、仕入に伴って発生する債務であり、具体的には支払手形と買掛金の合計をいう。 仕入債務回転期間の定義式は以下の通りである。 \[\mathrm{仕入 ..

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棚卸資産回転期間は、棚卸資産の滞留期間を表す指標である。 棚卸資産回転期間の定義式は以下の通りである。 \[\mathrm{棚卸資産回転期間} = \dfrac{\mathrm{棚卸資産}}{\mathrm{月平均売上原 ..

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生産性という言葉はよく聞く言葉であるが、財務分析においては「経営資源の活用度合い」を意味する。経営資源の活用度合いは、経営資源がどれだけ効率的に付加価値を生み出しているかで測る(下図)。 具体的には以下のように計算する。 ..

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付加価値とは、概念的には文字通り「新たに付加された価値」ということだ。 たとえば、フランス産のミネラルウォーターが欲しいときに、コンビニエンスストアのような小売業がなかったら、みんなフランスに行かなければならない。コンビ ..

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ある人が1人で仕事をしたら、1年間で1,000万円稼げるとする。そういう人が10人集まって会社を作ったとき、売上高が1億円だったとする。1人当たり売上高は1,000万円だ。 これでは、わざわざ集まって会社を作る経済的意味 ..

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たとえば、1人当たり利益が100万円の企業において、全従業員に100万円ずつ追加コストを掛けたら1人当たり利益はゼロになる。 そうなれば、会社全体の利益もゼロだ。つまり、1人当たり利益は、従業員1人当たりにかけられる追加 ..

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1株当たり配当額は文字通り、1株当たりの年間配当額だ。式で書けば以下のようになる。 \[\mathrm{1株当たり配当額} = \dfrac{\mathrm{年間配当額}}{\mathrm{発行済株式数}} \mathr ..

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配当性向は以下の式により計算する。 \[\mathrm{配当性向} = \dfrac{\mathrm{年間配当額}}{\mathrm{当期純利益}} \times 100 ( \% )\] 配当性向は、配当原資の主要部分 ..

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配当利回りは以下の式で計算する。 \[\mathrm{配当利回り} = \dfrac{\mathrm{年間配当額}}{\mathrm{株価}} \times 100 ( \% )\] 分母の株価には計算時点での株価を使う ..

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一般に、投資から得られるリターンにはインカム・ゲインとキャピタル・ゲインの2種類がある。 インカム・ゲインとは、投資元本から付随的に得られるリターンのことである。株式投資の場合は、配当がインカム・ゲインである。 キャピタ ..

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PBR

PBR(Price Book-Value Ratio: 株価純資産倍率)は、貸借対照表の純資産との対比で株価水準を測る指標であり、以下の式で計算する。 \[\mathrm{PBR} = \dfrac{\mathrm{株価 ..

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PER

PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)は、損益計算書の当期純利益との対比で株価水準を測る指標である。 定義式は以下の通りである。 \[\mathrm{PER} = \dfrac{\mathrm{株 ..

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EVA

「EVA(Ecomonic Value Added)は何か」といえば、それは利益である。何かの率でも倍数でもなく、新たに考え出された利益だ。その定義式は以下の通りである。 EVA = 税引後事業利益-WACC×累積投下資 ..

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変動費・固定費という費用分類は、何かの変化に対して変化する費用か否かという分類である。変化するのが変動費、変化しないのが固定費である。 「何かの変化」は、何の断りもない場合は売上高であることが多く、教科書的な本では、それ ..

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直接費・間接費という費用分類は、原価計算上の費用概念である。製品などの原価を計算する対象に対して、その発生の因果関係を直接的に把握できる費用を直接費といい、直接的に把握できない費用を間接費という。 たとえば、製品を製造す ..

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機会費用とは、「他の選択肢から得られたであろう利益」である。「機会損失」や「機会コスト」ともいう。「利益が費用」というちょっと変わった定義の費用だ。 たとえば、新製品の生産を抑え気味にしたところ、予想以上に売れてしまい欠 ..

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埋没費用とは、「意思決定に影響を与えない費用」である。英語ではsunk cost(直訳すれば「沈められた費用」)なので、「サンク・コスト」と言われることもある。 意思決定とは、複数の選択肢から1つを選ぶプロセスである。意 ..

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限界利益とは、以下のように売上高から変動費だけを引いた利益である。 売上高-変動費=限界利益 ここで使われている「限界」という言葉は少々分かりにくい言葉だ。「限界」という言葉の意味は後で改めて説明するとして、とりあえず「 ..

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貢献利益とは、以下のように売上高から変動費だけを引いた利益である。 売上高-変動費=貢献利益 売上高から変動費だけを引いた利益は限界利益ともいうので、「売上高から変動費を引いたものを、限界利益または貢献利益という」と簡単 ..

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以下のような赤字企業があるとする。 この企業が赤字から脱却するためには、売上高がいくらになればいいだろうか。 売上高が増えると、それに伴って増加する費用もあるので、話はそれほど簡単ではない。費用のうち、80百万円は変動費 ..

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費用を固定費と変動費に分解することを固変分解という。固変分解の方法は演繹的な方法と帰納的な方法に大別できる。 演繹的な方法は、IE法(Industrial Engineering Method)と呼ばれる方法だ。これは、 ..

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最小自乗法は、プロットされた複数の点を近似する直線を、数学的に求める方法である。 最小自乗法の基本的考え方は、プロットされたそれぞれの点と直線との距離の合計が最小となるような直線を求めようというものだ。距離の合計が最小と ..

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標準原価計算とは、主に製造業において製品の原価を計算する際に、標準原価を用いて計算する計算方法である。標準原価とは、製造において目標とすべき「あるべき原価」である。 標準原価計算においては、あらかじめ定めた標準原価と実際 ..

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機械化・コンピュータ化が高度に進んだ工場においては、製造費用のほとんどはほぼ計画通りになる。企業によっては、直接原価の90%以上が製造段階より前の企画・設計段階で決まると言われている。 こうなると、製造段階でいくら原価を ..

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ABC

ABCは間接費の配賦計算方法の1つである。Activity Based Costingの略であり、日本語では活動基準原価計算という。 製造業を例に取れば、伝統的な間接費の配賦計算では、減価償却費、電力費、保険料、通信費な ..

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ABM

ABCでは、アクティビティとそれに関連するリソース・ドライバとアクティビティ・ドライバを用いて間接費を原価計算対象に紐付けるので、本来は分かりにくかった間接費発生の因果関係が相当程度可視化されることになる。 たとえば、人 ..

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複数の原価計算対象に共通に発生する間接費を、個々の原価計算対象に何らかの基準に基づき分配する手続きを配賦という。分配の基準を配賦基準という。 製品の原価計算や部門別損益計算書などには配賦が付きものだ。たとえば、部門別損益 ..

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業績評価指標とは、組織や人を評価する際に用いる指標である。たとえば、営業部門は売上高、製造部門は製造原価、事業部は営業利益率でそれぞれ評価というような具合だ。 業績評価指標は採点基準として機能する。たとえば、営業部門の業 ..

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KPI

KPIとは、Key Perfomance Indicatorのことである。直訳すれば、「主要業績指標」となる。業績評価指標と同義で使われることが多いが、Key(=主要)という言葉が付いているところがミソである。これは、数 ..

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KGI

KGIとはKey Gaol Indicatorの頭文字をとったものである。日本語で言われることはほとんどないが、あえて日本語で言えば「重要目標指標」である。 KGIは目標(=ゴール)を図るための指標である。何かを測定する ..

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OKR

OKRとはObjective and Key Resultの頭文字を取ったものである。日本語で言うことはほとんどないと思うが、強いて言えば「目標と主な結果」というところだろうか。 OKRは何かを測定する指標なので業績評価 ..

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脱予算経営とは、Beyond Budgetingに充てた日本語だ。一言で言えば、「予算は意味がないからやめてしまえ」という考え方だ。 脱予算経営の論者が「予算は意味がない」という理由は、大きく分けて2つある。 1つは、無 ..

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バランスト・スコアカード(Balanced Scorecard: BSC)とは、「バランスの取れた成績票」ということだ。成績票ということは、業績評価手法の1つということだ。 どういうバランスが取れているのかというと、その ..

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「投資対効果」という言葉がある。「費用対効果」という言葉もある。みなさんは、この2つをどのように使い分けているだろうか。 これは要するに「投資」と「費用」は何が違うかということである。 「投資」というと何か前向きなイメー ..

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回収期間(payback)とは、投資額を何年で取り戻すかの期間である。回収期間を用いて投資の評価をする方法を回収期間法という。 たとえば、10億円の設備投資に対して、毎年4億円のリターンがあるとする。この場合、リターンの ..

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将来予想されるキャッシュ・フローの現在価値(→キャッシュの時間価値)の合計額を正味現在価値という。プラスもマイナスを相殺した結果を計算するので「正味」という言葉が付いている。英語ではNet Present Valueとい ..

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内部利益率とは、投資案件の複利の利回りのことである。英語ではInternal Rate of Returnなので、その頭文字を取ってIRRと言われる。 数学的には、正味現在価値(NPV)が0になる割引率(→キャッシュの時 ..

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キャッシュには、預金や株式投資など、必ず投資機会があるので、キャッシュは時間の経過だけで新たな価値を生み出す。これをキャッシュの時間価値という。 たとえば、金利(複利)が10%の(夢のような)銀行があるとする。その場合、 ..

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「猫に小判」ということわざがある。小判は人間にとっては価値のあるものだが、猫にとっては何の価値もないということだ。このことからも分かるように、何らかの価値を考えるときは、誰にとっての価値かということを明確にしなければ考え ..

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企業価値算定は企業価値を算定することである。バリュエーション(valuation)ともいう。企業価値に限らず、何かの価値はその使途によって変わってくる。 今、1羽のニワトリを売りたいと思っている人がいるとする。あなたなら ..

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資本コストとは、企業の資金調達に伴うコストである。これは、企業の側から見れば「コスト」であるが、資金を提供する側から見れば、それは企業に対して期待するリターン水準である。 資金提供者には債権者と株主がいる。債権者に対する ..

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資本コストのうち、債権者から調達する資金に伴うコストを株主資本コストという。その実態は債権者が企業に期待しているリターン水準であるから、要するに利息である。したがって、借入金の利率を調べれば負債コストは容易に分かる。 負 ..

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資本コストのうち、株主から調達する資金に伴うコストを株主資本コストという。その実態は株主が企業に期待しているリターン水準であるが、それを知ることは容易ではない。株主は期待している利回りを名言しないからだ。そこで、株主資本 ..

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β(ベータ)とは、株式市場全体の利回りが変化したときに、特定企業の株式の利回りがどれだけ変化するかを表す係数である。イメージ的には、平均株価が10%上昇したときに、特定の株価は何%上昇するかを表す係数ということである(利 ..

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会社の機関とは、会社の意思決定や運営・管理を行う人や組織体をいう。具体的には、株主総会、取締役、監査役などが機関である。 機関設計の基本ルールは以下の通りである。 すべての株式会社は、株主総会と取締役が必要。 公開会社は ..

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株主総会は、会社のオーナーである株主から成る会議体であり、すべての株式会社に必須の最高意思決定機関である。 株主は会社のオーナーであるから、本来ならば会社の意思決定はすべて株主が行ってもよさそうなものである。しかし、法が ..

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取締役の第一義的な役割は「取り締まる役」である。すなわち、経営上の意思決定をし、その決定通りに代表取締役を含む他の取締役が行動するかを監視・監督する役割である。 公開会社かつ大会社の場合は、複数の取締役から成る取締役会を ..

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監査役は、取締役の職務執行を監視監督する株式会社の機関である。取締役を監視監督する役割は取締役(=取り締まる役)にあるので、監査役は必ずしも設置する必要はない。 公開大会社(→公開会社、大会社)に限って言えば、監査役を設 ..

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会計監査人は会社法の用語で、公認会計士または監査法人のことをいう。監査役とは異なる。 会社法の定めでは、公開大会社(→公開会社、大会社)は会計監査人を設置しなければならない。つまり、監査法人と契約して監査を受けなければな ..

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指名委員会等設置会社は、監査役会を置かず、その代わりに指名委員会、監査委員会、報酬委員会の3つの委員会を置く会社形態である(下図)。 従来は「委員会設置会社」と呼ばれていたが、2014年改正会社法(2015年4月1日施行 ..

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監査等委員会設置会社は、指名委員会等設置会社を簡略化した会社形態と言える。2014年改正会社法(2015年4月1日施行)から可能になった。 指名委員会設置会社は、監査委員会の他に指名委員会と報酬委員会も設置しなければなら ..

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内部統制とは、経営上の一定の目的を達成するための経営管理の仕組みである。2009年3月期から上場企業の内部統制が監査法人による監査対象になってから一躍注目を浴びるようになったが、それは組織、業務プロセス、各種帳票、それら ..

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監査は、監査対象と監査実施主体とに分けて整理すると分かりやすい(下図)。 監査対象は、会計情報とその結果を生み出す元となる業務の2つがある。前者を情報監査、後者を業務監査ということがある。会計監査で問題にするのは、会計と ..

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監査要点とは、会計監査(→監査)において立証すべきポイントである。すべての監査要点において重要な不備がなければ、会計監査上、適正(→監査意見)とされる。 主な監査要点は下図の通りである。 「実在性」とは、帳簿上に計上され ..

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監査意見とは、監査法人が会計監査(→監査)の結果として表明する、財務諸表の適正性に関する総合的な意見である。監査の最終評価であり、監査の合否を表すものである。 会計監査は、財務諸表が企業の経済的実態を適正に表しているか否 ..

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